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去年の3月11日は金曜だった。地震のあと、その週末に予定していた野球の試合の予定をキャンセルした。成毛さんは松濤での試合を行おうとしてたらしいけど、オレ的には野球できるような心境じゃなかったし、なによりも相手が東京電力のチームだったから野球やってる場合じゃないだろうな、と思った。

野球チームとしての東京電力は、強豪だしとても良いチームだと思う。ちょうど前年の秋に対戦して、相手の体制が良くなかったらしく、予想に反してウチの大勝だった。だからこの対戦を楽しみにしていた。その後東電のチームは参加していた大会を辞退した。活動じたいも行ってないのだろう。そりゃそうだろう。その頃の情勢を見れば、東電が野球なんかやってる場合かよ、そう思われるに違いないことは容易に想像できる。チームとしては何らネガティブな印象は持ってないんだけど。

しかし、原発の事故後、東電の社長やら会長やらが何ら罪に問われないことが全く理解できない。彼らが責任を取らなければ誰が取る?

この日は試合だった。試合前の14時46分に公園全体で1分間の黙祷が行われた。こうして日曜に野球が出来ることは本当に幸せなことだと思う。