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車で走ってた夕方、立体交差を走るとその空が眩しかった。太陽が眩しいのはもちろんなんだけど、空じたいが太陽の光を反射して輝いているというか、空全体が眩しかった。その感じは、何となく、荒浜っぽい気がした。

だけど考えてみれば、荒浜でそんな夕空を見たのはおそらく2度ほどしかない。そもそも夕方に荒浜にいたことが殆ど無い。だけどその2度の夕空はまさにあんな感じだった。他であんな空は見たことがなかった。たった2度の印象が強いから、ということもあるのだろうけど、自分は荒浜の空を、ひいては荒浜という場所全体をとても美しいと、そう思いたいんだろう。というかそう思っている。現在の荒浜に対してもそう思っている。実際の荒浜は時には曇っていて冷たい風が強く吹きつける場所だ。防風林がない現在は特に風が強いらしい。

荒浜の草が生い茂るその場所を観ると、かつての住人の方々の出入りも少なくなっていることは容易に想像できる。ほんの僅かな人たちがいまだに通っているけど、あと何年かすれば夢の跡地になってしまうかもしれない。

だけど荒浜に対して美しい、イメージ的なフィクションを想い続けることで、仮に現実の荒浜の今後にとってなにか少しでも良い影響を及ぼすことが出来るのであれば、それはそれで小さな意味もあるのだろうかと想う。もちろんそんなことは自分ひとりの考えでどうこう出来るようなことではないのでないのだけれど。